こんにちは。
古典の参考書レビューということで、
今回は「富井の古典文法をはじめからていねいに」のレビューです。
古典文法の参考書としてはとても有名なもののひとつですね。
古典文法の基礎講義本としてベストセラーにもなっています。
高1生でも「全くのゼロ」からスラスラと読める楽しい講義で、「笑いながらハイレベル」に到達することができます。
単純にやっててストレスが少ないのが本書の特長だといえますね。
この記事の最後には、
「単語も文法も覚えているのに古文が読めない人の特徴と解決策」を紹介します。
今古文ができないと嘆いている人もこれを読んで実践すればできるようになります。
方法は単純です。
やろうと思えば誰でもできる。
というより皆やっていないだけです。
古文を読めるようにして、点数あげて、ほかの科目にしっかり時間をさけるようにしましょうね。
楽しいキャンパスライフが待っていますよー。
富井の古典文法をはじめからていねいに レビュー
この参考書は古文が苦手の受験生が最初に古典文法を勉強するのにおすすめの参考書。
内容は簡潔にまとまっているためとっかかりやすいです。
形式も話し言葉で授業のように進んでいくのであまりストレスなく勉強することができます。
レベルとしては動詞の活用を始め、
形容詞、形容動詞、助動詞、助詞、識別、敬語と基礎部分を網羅的に扱ってくれているため、
苦手な受験生でもついていけます。
具体的には『講義パート』と別冊の『古典文法完全秒殺マニュアル』に分冊されており、
マニュアルは活用表や助動詞接続・敬語などのまとめが大きめの文字で書かれているので見やすくなっています。
また助動詞接続を替え歌があり、
これを口ずさんで覚えてしまえば面倒な暗記が減りますね。
古文は文法や単語のインプットをしてから読解に入る必要があります。
この富井の文法は解説書にあたるので、
もう一冊演習用として
「やさしくわかりやすい古典文法」や
「ステップアップノート30」と並行して勉強するといいでしょう。
1冊は文法事項の解説書、
もう一冊は演習形式の参考書です。
古文が苦手だという受験生は徹底的に反復して、
知識を定着させることで古文を攻略するための基礎ができます。
使い方
基本的に前から進めていきます。
1章勉強するごとに練習問題がついているので、
解説を熟読し、練習問題で満点を取れるようにしてください。
付属の音声を使うと何接続なのか、
どのように活用するのかを効率的に覚えられるのでぜひ使ってみてください。
助動詞の活用や敬語の使い方を覚えたうえでもう一周するとより定着します。
「古典文法を勉強するする時に意識すること」
を言っておきますね。
結論からいうと、
古典文法書を使って勉強する理由は、
意味、接続、活用、活用の変化をまず暗記してから、
パターンによって変わる意味、接続、活用、活用の変化を使って”古文を読める”ようにするためです。
どう言った手順で覚えるか、ですが、
助動詞であれば、まず今、活用の変化、何接続なのかを覚える。
助動詞「る」の場合は、
意味→受身、尊敬、自発、可能の4つ
活用の変化→れ れ る るる るれ れよ
何接続?→未然形
まずこれを頭に全て叩き込む。
活用の変化を覚えるには、ひたすら口で言うしかない。
音声をつかってひたすら流してもいいです。
「る」は、れ れ る るる るれ れよ×100回
100回も言えばさすがに覚える。
ひたすら口ずさむことですね。
意味はゴロで覚えることもできるものもあるので覚える。
接続の覚え方は、音楽に乗せて覚えるとラクです。
富井の古典文法の歌を例に出すのであれば、
「みーぜんけいーみぜんけいー、るーらるすーさすしむときてー、むーむずじーずましまほしー」
といった感じで、童謡 桃太郎の歌に乗せて覚える事が出来きます。
これが結構ラクでいい。笑
こんな感じで暗記した文法知識が実際の文章でどういったパターンで使われるのかを解説しているのが古典文法書です。
これらを実際の古文に応用して、単語と組み合わさる事で古文が読めるようになります。
暗記すべきところを暗記していないと、
実際の文章で文法を使おうとした時にかなり時間がかかるので、
必ず覚えてください。
「単語も文法も覚えているのに古文が読めない人の特徴と解決策」
先に結論を言うと、
「単語と文法をただ丸暗記しているだけで、使えていないから」
です。
逆に言えば「使えるように練習することで読めるようになる」んですね。
例えば、
助動詞「る」だけでも受身、可能、自発、尊敬の4つの意味があります。
その中で可能を意味するときは、
「る」の後ろに打消しや反語表現がくるという決まりがあるんです。
「湯水のまれず」=「湯水を飲むことができない」
こんな感じで決まりやパターンがあるのですが、
古文が苦手な人はこれを無視してフィーリングだけで読みます。
大昔の言葉だなので現代人がフィーリングで理解できるのは少ないです。
(まずフィーリングでいけたら試験問題にならない。。)
せっかく文法を勉強したのだから、
最初は素直にそれを使って読もうとしないといつまでも読めるようにはなりません。
「文法通りやっても読めないもんは読めない」
という声もありますが、まずやれって感じですね。笑
文法使って読めるところはしっかり読んでいるからこそ、
読めないところを推測でいけるんです。
全部推測だとさすがに厳しい。
というわけで、
暗記したのに古文が読めない人は暗記したことを使えてないだけです。
助動詞や助詞の決まりを使ってじっくりと、
時には品詞分解もしながら文法を使って読んでください。
その後に文脈などから推測してくださいね。
多くの受験生が知らない、もしくは面倒でやらないことです。
だからこそちゃんとやった人が受かるんです。
古文が苦手だったり、フィーリングでしか読んでいなかった人はすぐに実践してくださいね。
このような受験に役立つ情報を下の動画で紹介しているのでぜひ観てみてください。
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